就職活動中の人に知ってほしいブラックな例<働いている人の経歴もちょっと大事>
ちょっとへんだな。
その直感はだいたい当たります。(当たる、と私は思っています。)
なぜか会社説明会の場で、「僕は今まで5回の転職をしています!」
とアピールしている社員を見かけました。40代前半かな、という男性。
ステップアップの転職を繰り返し、今は企業してるとか、
役員クラスにでものし上がったとか・・・?と思った矢先、
「すべてブラック企業で、大変苦労しました」
とのこと。
本当にご苦労されたのでしょう。痛み入ります。
何度も転職しておられるパワーも、相当なものだったろうなと思います。
そして、現在お勤めの法人がどうかは定かではありませんが、
「ブラックを渡り歩いてる。今回もきっとブラック。」って
言ってるようなもんやけど大丈夫?と心配になりました。
しかもまだ入社して3カ月だそうです。
履歴書が派手な人を採用する会社って、どちらかというと働き手がなくて
困っている会社。働く環境が「すごくいい!」って会社である可能性は低いですね。
学生に対して、失敗談をもとによいアドバイスができるかもしれませんが、
ちょっと待ってください。
同じ失敗を繰り返している人のアドバイスってちょっと怖いです。
ブラック企業情報を引き出すには良い情報源になりますが、
そもそも本当にブラックだったのかもわかりません。
会社説明会で説明している人がどんな人物なのか、というのも
会社選びのポイントにしてみてはいかがでしょうか。
質問ありませんか?の時間に静まり返って聞くことがないようなら
その場で話題にしてもいいかもしれません。
本当に学生さんとしっかり向き合いたい、と考えている企業なら
もう少し違う人選をしているだろう、と私は感じます。
就職活動中の人に知ってほしいブラックな例<年間休日>
さて、私が気になる…
「年間休日日数」です。
私は長年新卒採用も担当してきました。合同説明会に参加することも多く、しれっと他法人の説明を聞いてまわったりもしたものです。
誰しも「ブラック」な会社には入りたくないですよね。法令を守れていない組織を「ブラック」と表現していると思いますが、そういう組織って少なからず自社がクリーンでないことを認識しているはずです。そしてそれが言葉の端々に出ていることがあります…。なぜ、直接的にそのような表現を使うのか、凡人には理解できません。
私が見学をしている中で、よく耳にしたのが、
「うちはクリーンです!」
「ブラックな会社は〇〇だと思うけどうちは制度が整ってます!」
言えば言うほど、あやしさが増します。笑
そのような法人の説明は興味深く聞いてしまうわけですが、本当かな?と違和感を持ったのが年間休日日数でした。一番不信だったのが某サービス業のこの記載です。
【4週8休制=年間休日112日+各種休暇】
あれ?単純計算しても4週8休って104日か105日じゃないの?しかも何をプラスしたんやろ??お盆や年末年始の休日がある業種でもなさそうだし・・・
その後も説明を聞いていると、章立てはバラバラで各種休暇の説明が盛り込まれていました。リフレッシュ休暇、アニバーサリー休暇、ボランティア休暇、看護休暇、等。。バラバラの説明を組み立てると、どうやら、正しくは下記のようです。
<真実>
【4週8休制=年間休日104日】
【リフレッシュ休暇5日(特休)】←要は休日ではなくて出勤日に有給の休暇をとる
【アニバーサリー休暇3日(特休)】←上に同じく
年間休日にリフ休とアニ休を足すのはずるくないか?
え!しかも+各種休暇にリフ休とアニ休も含んで説明してるよね?
看護休暇があって手厚い!とか言ってるけど、その休暇って法定で必要なやつでしょ?
・・・と驚いてしまいました。とにかく「せこい」。
深く考えずに聞き流していたら、年間休日112日に加えて、8日間の特別休暇が取得できる、それに加えて法定の有給休暇が取得できる、というサービス業にしては休暇が多いように見えるからくりになっていました。
リフレッシュ休暇、アニバーサリー休暇は本当に取得できるのか不明ですから、(取得実績の%説明等なし)、現実問題104日の休日なのでしょう。さらにはそこに休日出勤があるのかもしれませんね。
自分が学生のときに、これに気付けただろうか?と思うと、とても気付けません。「ふーん、そうなんや、サービス業にしては休み多いんや。」と受け取ったと思います。
休日日数を重視していない方にとっては、どうでもいいことかもしれませんが、重要視されてる方は、業界の標準より休みが多い場合、少しだけ疑ってみることをお勧めします。どうしても直接人事担当者に聞けない場合は、学校のキャリアセンター等に相談してみたり、あとは、同じ企業の中途採用の求人情報を調べてみるといいかもしれません。中途採用の担当者は別だったりするので、属人化になっている企業ほど、担当者によっては真実を記載しているケースがあります。
書いてあることを疑うというのは難しいですが、直感的に「あれ?」と思ったときはきっと何かあります。しっくりこない点は、解消されることをお勧めします。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
転職(退職)にふんぎりがつかず悩んでいませんか?
はじめまして。
ご覧いただきありがとうございます。
今、この記事に辿り着かれたあなたは、多かれ少なかれ現職に行き詰まり、転職(退職)しようかどうか悩んでおられるのではないでしょうか。
現職をこのまま続けるべきか、このまま続けられるのか、考え出すといつまでも悶々と考えてしまいますよね。悶々と考えてしまう根源はおそらく次のようなものではないでしょうか…。
- 人間関係がこじれた。どうにもならないむちゃくちゃイヤな奴がいる。
- 業務量が多すぎる。仕事内容が自分に合っていない。やりたいことをやるチャンスがない。
- 労働環境が悪い。社内のコンプライアンスがあやしい。
- 成果に見合った給料をもらえていない。休みがとれない。
- 会社の経営方針に賛成できない。経営状況が悪化し続けている。
対して、転職(退職)にふんぎりがつかない理由はこんな感じではないでしょうか。
- 今まで積み上げてきたキャリアを捨てることにならないか。
- 現職より満足できる職場が本当に見つかるだろうか。
- 今までの生活水準より劣っても、生活していけるだろうか。
私は、実は2度、会社を辞めています。
1度目は完全に若気の至り「もういやや!」の気持ちが膨らみすぎて、何のためらいもなく、新卒入社後わずか3カ月で退職しました。何がいやか、他の会社なら大丈夫なのか?等、何も考えずの退職でしたが、不思議と後悔の気持ちはまったくありませんでした。よほど性に合っていなかったのでしょう。。笑
2度目は勤続約20年、一大決心の末、退職しました。決心には相当な月日を要し、断続的ではあったものの7~8年、辞めたい理由とふんぎりのつかない理由を堂々巡りしました。2度目はさすがによく考えました。できることをやった上での退職でしたので、こちらも後悔はありません。
さて、お悩み中の方に、お願いがあります。
私はこの7~8年で、自分の能力ででき得る改善策をとりました。結局は根本原因を排除できず、退職に至りましたが、もちろん中には改善したこともあります。
“辞めることを悩んでいるのであれば、ダメ元でも改善に向けた行動をとってみてほしい!”のです。
自ら行動しづらい場合は、上司や、同僚に、愚痴ではなく前向きな改善として話をしてみてください。その人達が悩みの原因である場合は、上司より一足飛びの管理職、他部署の管理職、内容によってはCSR窓口等でもいいです。若い人達は割と閉じた世界で悩んでいることもあります。「誰かに伝えてこんなに早く解決するなら、もっと早く言えばよかった!」なんてことも、あると思うんです。
それでも改善が見えない場合、「何のためにこれ以上我慢や無理をするのか」ということを考えて、判断してみるとよいと思います。
そして、もうひとつお願いです。
現職が原因で既に体を壊してしまっている場合は、ご自身の健康を一番に考えましょう。労働環境がよくないのであれば、改善策を考えている間に、体調が悪化してしまう可能性があります。なんとかしなければという気持ちはよくわかります。でも、会社のためにあなたが倒れる必要はありません。フィジカルであれば取返しのつかないケースもありますし、メンタル不調になれば、回復には時間がかかります。休職等の制度で守ってもらえるかもしれませんが、完全な健康を取り戻せるかはわからないですよね。思い詰めて思い詰めて苦しむぐらいなら、その職から離れたっていいんですよ。無責任な発言かもしれませんが、人間、それなりに生きていけます。会社のために、命を無駄にしては絶対にダメです。本末転倒です。もっとわがままに生きましょう。
とりとめのない内容になってしまいましたが、ご決断される際のちょっとしたきっかけにでもなれば幸いです。自信をもって、ご自身の決めた道に進んでいきましょう!