就職活動中の人に知ってほしいブラックな例<年間休日>
さて、私が気になる…
「年間休日日数」です。
私は長年新卒採用も担当してきました。合同説明会に参加することも多く、しれっと他法人の説明を聞いてまわったりもしたものです。
誰しも「ブラック」な会社には入りたくないですよね。法令を守れていない組織を「ブラック」と表現していると思いますが、そういう組織って少なからず自社がクリーンでないことを認識しているはずです。そしてそれが言葉の端々に出ていることがあります…。なぜ、直接的にそのような表現を使うのか、凡人には理解できません。
私が見学をしている中で、よく耳にしたのが、
「うちはクリーンです!」
「ブラックな会社は〇〇だと思うけどうちは制度が整ってます!」
言えば言うほど、あやしさが増します。笑
そのような法人の説明は興味深く聞いてしまうわけですが、本当かな?と違和感を持ったのが年間休日日数でした。一番不信だったのが某サービス業のこの記載です。
【4週8休制=年間休日112日+各種休暇】
あれ?単純計算しても4週8休って104日か105日じゃないの?しかも何をプラスしたんやろ??お盆や年末年始の休日がある業種でもなさそうだし・・・
その後も説明を聞いていると、章立てはバラバラで各種休暇の説明が盛り込まれていました。リフレッシュ休暇、アニバーサリー休暇、ボランティア休暇、看護休暇、等。。バラバラの説明を組み立てると、どうやら、正しくは下記のようです。
<真実>
【4週8休制=年間休日104日】
【リフレッシュ休暇5日(特休)】←要は休日ではなくて出勤日に有給の休暇をとる
【アニバーサリー休暇3日(特休)】←上に同じく
年間休日にリフ休とアニ休を足すのはずるくないか?
え!しかも+各種休暇にリフ休とアニ休も含んで説明してるよね?
看護休暇があって手厚い!とか言ってるけど、その休暇って法定で必要なやつでしょ?
・・・と驚いてしまいました。とにかく「せこい」。
深く考えずに聞き流していたら、年間休日112日に加えて、8日間の特別休暇が取得できる、それに加えて法定の有給休暇が取得できる、というサービス業にしては休暇が多いように見えるからくりになっていました。
リフレッシュ休暇、アニバーサリー休暇は本当に取得できるのか不明ですから、(取得実績の%説明等なし)、現実問題104日の休日なのでしょう。さらにはそこに休日出勤があるのかもしれませんね。
自分が学生のときに、これに気付けただろうか?と思うと、とても気付けません。「ふーん、そうなんや、サービス業にしては休み多いんや。」と受け取ったと思います。
休日日数を重視していない方にとっては、どうでもいいことかもしれませんが、重要視されてる方は、業界の標準より休みが多い場合、少しだけ疑ってみることをお勧めします。どうしても直接人事担当者に聞けない場合は、学校のキャリアセンター等に相談してみたり、あとは、同じ企業の中途採用の求人情報を調べてみるといいかもしれません。中途採用の担当者は別だったりするので、属人化になっている企業ほど、担当者によっては真実を記載しているケースがあります。
書いてあることを疑うというのは難しいですが、直感的に「あれ?」と思ったときはきっと何かあります。しっくりこない点は、解消されることをお勧めします。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。